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識者3者が不動産・オフィスビル市場を分析/東京ビル協

三幸エステートチーフアナリストの今関氏は、これまでの都心Aクラスビルのマーケット動向や今後の市場動向予測について解説した
会場には多くの参加者が来場した

 (一社)東京ビルヂング協会は27日、日本工業倶楽部(東京都千代田区)にて新春エグゼクティブサロンを会員向けに開催。3人の識者を講師に招き、これからの不動産業界、オフィス市場について講演した。

 (株)不動産経済研究所社長の高橋幸男氏が、「不動産マーケットのサイクルとピークアウト迎えた第5次不動産ブーム」と題し、これまでの4度の不動産ブームの共通項と重なる現在は、第5次不動産ブームであると指摘。さらにそのブームがピークアウトしつつある現状を分析した。高橋氏は、「クラッシュまでには至っておらず、今年いっぱいは“不安定だが安定”した市場が続く見込み」と述べ、クラッシュが発生する際の要因予測などについても触れた。

 続いて三幸エステート(株)チーフアナリストの今関豊和氏が、2017年のオフィスマーケット市場の動向について解説。現在東京都心部Aクラスビル市場の賃料水準は、ピークであった07年当時と比較して7割くらいの水準であると指摘。その理由や今後の賃料・空室率水準の動向予測などについも語った。
 最後に、(株)オフィスビルディング研究所代表取締役の本田広昭氏が登壇。首都圏主要ビルの募集賃料と募集面積の変化を、具体的なビル名を挙げながら分析した。


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