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ロボットで賃貸集合住宅の床下防蟻処理/積水ハウス

「スプロボ」による防蟻処理の薬物散布

 積水ハウス(株)は13日、ユニット分割可能なロボット式防蟻再施工システム「スプロボ」による賃貸集合住宅の防蟻処理工事の受注を16日から開始する。木材保存薬剤の製造・販売などを手掛ける(株)コシイプレザービング(大阪市住之江区、代表取締役社長:神谷直秀氏)の協力を得た。

 従来の床下防蟻処理は、室内の床下点検口から作業者が床下に入らなければならず、賃貸集合住宅の場合は1階各住戸の入居者立会いが必要だった。今回の試みでは、建物外部の床下換気口から施工ロボットを床下に入れ、遠隔操作により防蟻処理を行なうことができる。施工ロボットに搭載したカメラにより作業の様子をモニターで確認しながら作業が可能。

 2LDK・6戸の2階建て賃貸集合住宅(1階面積200平方メートル)の場合、1日で防蟻処理ができるという。換気口が狭い場合でも、ロボットを分割挿入して組み立てることも可能。点検コストについても、作業者の手間が省けることから、従来に比べて1割程度コストダウンできる見込み。

 同社では、施工ロボット50台を導入。積水ハウスリフォーム各社から受注を開始し、順次リフォーム事業を展開するグループ各社にも拡大していく。


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