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東京・赤羽の木造戸建てを女性専用シェアハウスに/Rバンク

共用部のLDK。衣をコンセプトとしているため、テーブルクロスなどのインテリアファブリックにレースやシフォンを採用
専有部は、ベッド、収納などを標準装備(写真は8.28平方メートル、5万3
000円の居室)

 (株)Rバンクは、同社がコーディネートした女性向けシェアハウス「赤羽coromo」(東京都文京区、全6室)を竣工。17日、報道陣に公開した。

 JR「赤羽」駅から徒歩約12分に立地。延床面積約90平方メートル。築45年の木造2階建て。オーナー宅の隣に立地し空き家状態だったことから、同社は有効活用の依頼を受け、シェアハウスに再生した。同社が手掛けた女性専用シェアハウスとしては53棟目。そのうち43棟は管理・運営も行ない、平均稼働率93%超を実現している。

 同物件は、間取りを既存のまま生かし、痛みのあった屋根を一部補修したほか、床材や設備、2階ベランダなどを一新した。なお、物件名は、庭にある松の木を「天女の羽衣」の逸話の木に見立てたことから名付けた。室内には、女性のしなやかさやエキゾチックさ、蝶々の羽をイメージし、レースやシフォンをインテリアファブリックを採用しているほか、洗面所ではエスニックな模様のガラスボールを導入した。総工費は約850万円。

 個室にはエアコン、ベッド、照明、パイプを活用した見せる収納を標準装備。部屋によってランダムに机、イス、ソファなどを配置している。インターネット接続も可能。専有部面積は7.45~9.92平方メートル。賃料は4万9,000~5万4,000円。現在、入居者は決まっていないが、同社が運営する近隣のシェアハウス入居者などから反響があるという。

 次プロジェクトに関しては、女性向けシェアハウス計画は北千住などで、戸建住宅の有効活用案件は横浜市磯子区や東京都板橋区などで、複数案件を検討している状態。戸建て活用の相談件数は増えていることから、「これまでシェアハウスやDIY可賃貸への再生を主力としていたが、シェアハウスは法規制もあり、採算がとれる物件が限られるため、新たな提案を増やしていきたい」(同社プロパティマネジメント部マネージャー・作田真弓氏)とした。


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