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最高級木造フルオーダー邸宅の受注を開始

「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」外観

 大和ハウス工業(株)は14日、最高級フルオーダーの木造邸宅プロジェクト「PREMIUM GranWood(プレミアムグランウッド)」の受注を開始する。

 同プロジェクトは、富裕層の趣味・嗜好に応えるため、部屋ごとに設計から内外のデザイン、施工までこだわり、一邸ごとにつくり上げていくもの。デザインは、グッドデザイン賞を受賞した際のデザイナーを代表とした設計チームが担当する。

 東京の田園調布や成城、松濤、自由が丘などの閑静な邸宅エリアをはじめ、関西の帝塚山、芦屋、西宮七園など、昭和初期から形成されたまちにおいて、まち並みと調和し、文化として継承されるような邸宅を目指す。

 プロジェクトのケーススタディとして、兵庫県芦屋市に「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」を建設。木造軸組工法、2階建て、敷地面積291.07平方メートル、延床面積152.50平方メートル。

 壁面には珪藻土や漆喰壁など、自然由来の素材を使用。天井・床をはじめ、ドア・サッシなどの建具も銘木材を使用している。石積壁は庵治石(日本三大花崗岩の一つで、御影石の一種)を採用した。デザインは、家の中と外で同じ素材を使い、空間をつなげる演出をしている。光と影を操る工夫として、建物の奥まで光が届くように、光の角度を計算して設計した。

 室温度差を軽減する「快適涼暖システム」や、繰り返し地震が発生した際も、初期の耐震性能を維持できる制震装置「グランデバイス」を開発し、標準装備する。参考価格は建物・外構あわせて9,230万円(税込み)。今秋には、東京都世田谷区にもケーススタディハウスをオープンさせる予定。ターゲットは40歳代の富裕層。営業エリアは首都圏と近畿圏。宮城、愛知、福岡にも随時展開していく計画。受注目標は初年度50棟。

 12日の会見で同社住宅事業推進部営業統括部グループ長の峯田 茂氏は「プレミアムグランウッドは建物だけで5,000万円程度の価格帯を想定。土地あり・なし客ともに提案していく。1棟当たりの受注単価が4,000万円前後まで上がってきているので、もう一段上げた形で商品を展開した」などと述べた。

制震装置「グランデバイス」。「くの字型ダンパー」が働き、
地震エネルギーを熱に変換して吸収する


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