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宮城県南三陸町の常設商店街竣工/ナイス

「南三陸ハマーレ歌津」外観。外壁および
下屋部分のポーチ柱に「南三陸杉」を使用

 ナイス(株)は、3月25日に竣工した宮城県南三陸町の仮設商店街「伊里前福幸商店街」を4月24日、「南三陸ハマーレ歌津」と名称を新たに常設商店街としてオープンした。

 南三陸ハマーレ歌津は、東日本大震災の津波により被災した伊里前商店街があった場所に建設。国道45号沿いの5m程嵩上げされた海抜約7mの高台造成地(約5,200平方メートル)で、近くには小中学校や防災集団移転団地などもあり、同施設は地域コミュニティの中核的機能を担いつつ、高アクセス性を生かした観光交流拠点となる。

 木造平屋建て木造軸組工法(パワービルド工法)、延床面積672.79平方メートル。景観になじむよう切妻屋根を採用し、商品が陳列しやすいよう下屋の軒下を大きく跳ね出したデザインが特徴となっている。棟の中央部分には開放感のある休憩スペースが設けられ、その東西方向に配置された棟には飲食や衣料品店など8店舗が出店する。

 なお、工事の設計は、建築家の隈 研吾氏が手掛け、来訪者の手に触れる部分にはできるだけ地元の木材「南三陸杉」を用いた。


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