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ホテルが安定収益源に/アズ企画17年2月期

「収益基盤の強化、安定収益増を目指す」
と今後の施策について話した松本氏

 (株)アズ企画設計は1日、同社東京支社(東京都千代田区)で、2017年2月期決算および経営計画発表会を開催。代表取締役社長の松本俊人氏が、業績の推移や今後の重点施策などについて説明した。

 当期(16年3月1日~17年2月28日)は、売上高47億4,200万円(前期比64.4%増)、営業利益3億3,900万円(同297.1%増)、経常利益2億9,800万円(同427.3%増)、当期純利益1億9,500万円(同437.1%増)。主力の不動産販売事業が堅調に推移し、売上は4期連続の増収、売上・利益ともに過去最高額となった。

 不動産販売事業では、収益不動産販売事業において、既存物件等26件(同8件増)の仕入れを実施。リノベーションを強化して短期間での客付けを行ない、入居率の改善を図った。ビジネスホテル販売事業では、政令指定都市を中心にビジネスホテルを取得。デザイン性の高いリノベーションの実施やオペレーションの改善により、高稼働での再販、宿泊費アップにつなげた。

 また、東北被災地における復興工事作業員向けホテル「アイルーム」が、安定収益源として本格的に始動。東北地方のホテルは、14年11月開業の「アイルーム高田竹駒」(岩手県陸前高田市、60室)、15年12月開業の「アイルーム南三陸」(宮城県南三陸町、70室)に加え、16年10月に開業した「アイルーム釜石鵜住居(かまいしうのすまい)」(岩手県釜石市、70室)の3棟体制となった。

 今後の重点施策について、松本氏は「不動産販売事業の売上と利益を成長ドライバーとして、収益基盤の強化を図る。不動産賃貸事業の安定収益を増やすとともに、不動産管理事業では管理受託も促進していく。16年12月に東京支社を拡大移転したことによる人員増に伴い、コンプライアンス体制をより強化し内部統制も進め、安定した経営体制の確立を目指す」と話した。


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