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築44年500戸の団地を1,000戸超に建て替え

「若潮ハイツマンション」現況

 野村不動産(株)、(株)コスモスイニシア、(株)長谷工コーポレーションは、3社で推進している「若潮ハイツマンション建替え事業」(千葉市美浜区)のマンション建替組合が6月1日に認可を受け、18日に設立総会が開催されたと発表した。

 「若潮ハイツ」は、1973年の若潮国体の選手村として整備された13棟・500戸の団地。築35年が経過した頃から建物の老朽化が著しくなり、居住者の高齢化に伴いバリアフリー未対応などの問題も表面化していた。2008年より建て替えを含めたコンサルティングを長谷工コーポレーションが行ない、所有者による検討がスタート。13年に野村不動産が参画し、所有者の建て替えに向けた合意形成や建て替えの具体的プランの検討に着手。15年にはコスモスイニシアも事業参画し、16年12月に一括建替え決議が成立した。

 JR京葉線「検見川浜」駅徒歩10分、施行地区面積は3万7,265平方メートル。A敷地(1万3,957平方メートル)・B敷地(2万3,308平方メートル)に分け、空室の多いAエリアを先行して工事することで、ほとんどの所有者が工事中も居住を継続し、1回の引っ越しで新マンションに転居できる計画としている。

 3社はA敷地事業の保留床を取得する参加組合員として参画。A敷地の先行工事中にB敷地を建替組合から買い受け、分譲事業を行なう事業者となる。

 建て替えによりA・Bそれぞれの敷地に14階建ての鉄筋コンクリート造のマンションを建設する。戸数はA敷地397戸、B敷地612戸。合計で1,009戸となり、マンション建替え事業では千葉県最大規模のプロジェクトとなる。

建て替え後のイメージ


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