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空き家をコモンキッチンに。通りでの収穫物を提供

現在耐震工事などを進めている旧・浮ヶ谷邸

 (株)まちづクリエイティブ(千葉県松戸市、代表取締役:寺井元一氏)と(株)あゆみリアルティーサービス(東京都中央区、代表取締役:田中 歩氏)は、築50年の空き家を再生し、コモンキッチンとして活用する取り組みに着手した。

 2016年から、千葉大学大学院園芸学研究科の木下 勇地域計画学研究室が、「松戸」駅からキャンパスまでの約1kmの道沿いの地域住民の協力を得て、希望する地域住民に布のプランターを配布し、自宅前や通りの空き地のスペースに設置し、食べられる植物を植えてもらう取り組みを進めている。結果、住民同士のコミュニケーションの向上や、安心して歩けるようになったという感想が寄せられるなどの効果が確認されたという。

 そこで、持続的な地域コミュニティの活性化を目指し、まちづクリエイティブとあゆみリアルティーが協力。「松戸」駅から千葉大学にかけての中間地点にある旧・浮ヶ谷邸を両社で借り上げ、耐震補強を含めた改築などを実施。内部にコモンキッチンを開設し、プランターで収穫できた野菜などを一部持ち寄ってもらうと共に、地域の人と食事するイベントなどで活用していく予定。なおこの建物には、地域食堂などのローカルビジネスの展開を目指す入居者を誘致する考え。

 今後改築やDIYリノベーションを進めながら、水耕栽培のワークショップ、ローカルビジネスに取り組む人によるトークイベントなどを開催していく計画。

 9~10月に入居者を決定し、10月にオープンの予定。

希望する地域住民に布のプランターを配布し、
食べられる植物を植える取り組みが沿道で進められている


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