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プリンス、豪ホテル運営会社を買収

「グローバル化を加速して、日本のプリンスホテルから
世界のプリンスホテルへ成長を遂げる」と抱負を述べる
西武ホールディングス取締役社長の後藤高志氏

 (株)西武ホールディングス傘下の(株)プリンスホテルは3日、オーストラリアを拠点に30ホテルを展開するホテル運営会社、StayWell Hospitality Group Pty Ltd(本社:シドニー、以下ステイウェル社)を買収すると発表した。

 自社ネットワークでの海外展開に加え、オセアニア、東南アジア、インドなどにホテルネットワークを持つステイウェル社を傘下に収めることで、人材育成やセールス体制整備など、ホテル・レジャー事業のグローバル化を加速する。

 プリンスホテル100%出資の新会社のStaywell Holdings Pty Ltdを設立。ステイウェルグループ22社の全株式を取得する。取得価格は約43億円。プリンスホテルグループは現在、国内43、海外7のホテルを展開。インバウンド対応として、2019年度からは宿泊特化型のホテルブランド「プリンスINN」の展開を予定しており、中長期的に150ホテルまでネットワークを拡大する。海外については、自社ブランドに加えステイウェル社によるホテル開発を加速。向こう10年間でステイウェル社のネットワークを100ホテルまで拡大。グループ全体で世界250ホテルネットワークを目指す。西武グループ83万人、ステイウェルグループ5万人の会員顧客基盤により、世界相互利用を促進する。

 3日会見した西武ホールディングス取締役社長の後藤高志氏は「業績好調の今こそ、2020年の東京オリンピック後を見据え国内・海外事業を強化する時と判断した。グローバル化を加速して日本のプリンスホテルから世界のプリンスホテルへ成長を遂げる。日本で最もグローバル化したホテルチェーンを目指す」などと抱負を語った。また、新会社の取締役を兼務するプリンスホテル常務執行役員の大隅ヴィクター勝利氏は「ステイウェル社はすでに東南アジアやインドなどに拠点を構えており、スピード感を持って海外展開する上で魅力を感じ、1年にわたり交渉を重ねてきた。グローバル展開に向け、海外に知悉した人材育成にプリンスホテル・ステイウェル社が連携して取り組んでいく」などと語った。


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