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分譲M防災強化へ、子供向け啓発ツール

親子で考える防災ツール「そなえるドリル」
親子や家族の防災対策を、子供が取り組みやすい身近な
内容で考えてもらえるよう、ドリル形式でまとめた

 三菱地所レジデンス(株)は、分譲マンション居住者の防災対策を強化していく。大人向けの防災啓発ツール「そなえるカルタ」に加え、新たに親子で考える防災ツール「そなえるドリル」を28日に発表。マンションへの防災備品配備の充実や、三菱地所コミュニティ(株)と連携した管理組合の防災力強化支援などにも注力していく。

 「そなえるドリル」は、東日本大震災や平成28年熊本地震被災者の体験からマンション居住者が意識すべき防災対策について解説した「そなえるカルタ」に次ぐ防災啓発ツール。大人だけでなく子供も防災を身近な事象と捉え行動につなげてもらうことを目的に、親子や家族の防災対策を、子供が取り組みやすい身近な内容で考えてもらえるよう、ドリル形式でまとめたもの。「そなえるカルタ」「そなえるドリル」とも、9月1日からホームページ「ザ・パークハウス防災プログラム」(http://www.mecsumai.com/bousai/)でダウンロードできる。

 ユーザー啓発については、両ツールに加え、三菱地所レジデンス社員有志100名によるボランティア組織「防災倶楽部」を2014年に発足。管理組合と防災訓練を協働実施。飲料・トイレ備蓄の重要性や防災備品の使い方等、被災生活をリアルに想定した実践的な訓練を、これまで52物件(約1万3,000世帯)で行なっている。

 また、東日本大震災後設計に入った分譲マンションについて、防災備蓄倉庫を標準設置し、各世帯に簡易トイレ、ウォータータンク、ホイッスル等をまとめた防災バッグを配布している。共用部の防災倉庫には、災害用マンホールトイレ、ハロゲンライト、ポータブル発電機、浄水装置等を住戸数に応じて配備。防潮シートや消火栓、スプリンクラー、不活性ガス消火設備など、建物仕様や立地特性等に合わせた防災設備設計を行ない、ハード・ソフト両面から防災対策を強化している。

三菱地所レジデンスは、東日本大震災以降設計したすべての分譲マンションに
防災備蓄倉庫を設置し、防災備品を備蓄している。
スタッフ右後ろがマンホールトイレ、左後ろがカセットコンロで稼働する発電機。
手前テーブルには各住戸に配布する防災バッグ
各世帯での飲料水備蓄やウォータータンクでの水汲みを補えるよう
高性能浄水器も住戸数に合わせ配備。
ガーデンの水など汚水であっても浄化して飲料水にできる


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