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三菱地所、訪日観光客対象に防災訓練

「翻訳アプリ」を用い、帰宅困難者からの
質疑に対応する訓練等を行なった

 三菱地所(株)は1日、東京・丸の内地区を中心に、総合防災訓練を実施。東日本大震災クラスの地震を想定し、同社グループ社員など約1,250名が訓練に参加した。

 同訓練は、同社の前身である三菱合資会社地所部が、1923年の関東大震災の際、同年竣工した旧丸ビルを中心に救護活動を行なったことを契機となり実施しているもの。今年で91回目となる。

 今回は、三菱地所が運営する観光案内所「JNTO TIC」(新東京ビル所在)を拠点として展開。震災発生を想定し、同案内所スタッフが訪日客への初動対応や被害状況の確認、災害対策本部との情報共有などの訓練を、英語・中国語・韓国語で対応した。

 併せて、帰宅困難者一時滞在場所での訓練も実施。ネット環境に左右されず使用できる「多言語会話集」や、英語・中国語・韓国語を音声で通訳する「翻訳アプリ」を用いるなど、多言語対応ツールによる質疑応答を行なった。

 また丸ビルでは、地震の被害を体験できる設備を設置し、一般にも解放。起震車や地震ザブトンでさまざまな揺れや、煙ハウスで火事が起きた際の視界が体験できる機会を提供した。

起震車を体験する同社社員


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