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JAXAの研究提案に採択/ミサワホーム

 ミサワホーム(株)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙探査イノベーションハブ」が実施した研究提案募集に応募し、採択された。

 「宇宙探査イノベーションハブ」は、新たな技術の開発に取り組む組織。地上と宇宙の双方の技術を応用することで、宇宙開発と産業振興、新たな産業創出につなげることを活動の目的としている。

 今回の募集の課題の一つである「拠点構造物の建築・拡張・維持の省力化」に対し、約50年にわたって「南極昭和基地」で培った工業化住宅の技術とノウハウをもとにした「建築を省力化する工法技術」と「自律循環システム」の2項目を提案、採択されたもの。

 「建築を省力化する工法技術」では、同社の工業化住宅の技術をベースに、スケルトンとインフィルの間に配線や配管などの新たなジョイント層を設け、部材のモジュール化と容易な接合方法を開発し、柔軟な拡張と縮小を可能にする。併せて、維持管理も簡易化し、耐用年数の伸長を目指す。

 「自律循環システム」では、住宅における省・創エネルギー技術と、創エネルギーとエネルギー消費のタイミングのずれを解消し、最適化するシステムについて研究・開発する。また、IoT技術を活用し、居住者の見守りや住宅のモニタリングからコントロールまでをワンストップで操作できる機器サービスの仕様検討により、利便性良く、安全・安心で快適な生活を継続できるシステムを構築していく。

 月面の有人基地への応用を視野に、今後3年かけて研究・開発を行なっていく考え。


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