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池上線沿線活性化PJを本格始動/東急電鉄

90周年を迎えた東急池上線

 東京急行電鉄(株)は、東急池上線沿線活性化プロジェクトを始動する。

 東京都の大田区と品川区に走る、全長10.9km、全15駅の同線は、東横線や田園都市線などと比較すると、沿線の少子高齢化が進んでいることや認知度が低いことなどから、来年の開通90周年を機に、品川区・大田区などの行政機関、地元商店街や沿線住民、企業と連携し、沿線の商店街や豊かな自然、歴史・名所史跡を観光地化して集客するプロジェクトを展開。「戸越銀座」駅の「焼鳥エビス」、「荏原中延」駅の「街のお助け隊コンセルジュ」、「石川台」駅の「雪見坂」、「久が原」駅の「山口文象自邸」など15ヵ所を「生活名所」と設定し、PRする。

 その一環として、10.9kmにちなんだ10月9日、池上線各駅で全駅で乗り降り自由な「1日フリー乗車券」を配布する。1日無料乗車を実施するのは、首都圏のJR・私鉄において初の試み。京都府立大学講師・松田法子氏による「池上線地形セミナー&ツアー」、池上線沿線のグルメを紹介するツアー、複数の「生活名所」を巡るイベントなどもあわせて行なう予定。

 6日に開催された会見で、同社取締役社長の野本弘文氏は「都心にありながら昔の面影を残した沿線のまち並みの中で、池上本門寺や洗足池をはじめさまざまな名所のほか、古くからの商店街も残っている。そういった魅力を多くの方に知ってもらい、訪れてもらえる沿線づくりをスピード感を持って取り組んでいきたい」と述べた。

「生活名所」の一つ「戸越銀座」の焼き鳥屋


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