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訪日外国人の国内移動、首都圏・近畿圏に集中

 国土交通省はこのほど、訪日外国人の国内での移動を分析することができるデータ「FF-Data(Flow of Foreigners-Data、エフエフデータ)」の最新データ(2016年分まで)を公表した。

 「訪日外国人消費動向調査(観光庁)」「国際航空旅客動態調査(航空局)」等の結果を組み合わせ、訪日外国人の国内流動量を、年間(四半期別)で推計したもの。

 16年の都道府県間の年間流動量ランキングは、トップが千葉県-東京都間で1,032.7人。次いで、京都府-大阪府間(628.7人)、東京都-神奈川県間(190.3人)と、流動が首都圏・近畿圏に集中していることが分かった。

 国籍別(中国、韓国、台湾、タイ、フィリピン、英国、米国、オーストラリア)の都道府県年間入込客数ランキングでは、韓国国籍旅行者以外は「東京」がトップ。2位は、韓国国籍旅行者と台湾国籍旅行者以外は「大阪」だった。そのほか、韓国国籍旅行者は沖縄や九州地方に多数訪問しており、欧米国籍旅行者は他の国籍の旅行者と比べて広島県を多く訪問している。

 14~16年にかけての国籍別都道府県年間入込客数の推移をみると、韓国国籍旅行者は京都、大阪、福岡、沖縄への訪問が増加。台湾国籍旅行者は、大阪、沖縄への訪問が増加した。


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