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巣鴨で23区初の1棟リノベ/大京穴吹不

「グランディーノ駒込」外観

 (株)大京穴吹不動産は、1棟トータルリノベーションマンション「グランディーノ駒込」(東京都豊島区、総戸数23戸)の棟内モデルルームを18日にオープンし、同時に登録受付を開始する。グランディーノブランドとしては4物件目、東京23区では初めてとなる。2日には、プレス向けの見学会を開いた。

 JR「巣鴨」駅より徒歩5分に立地。元は築20年の豊島区民住宅(賃貸住宅)で、区の借り上げ期間満了に伴って同社が取得、1棟リノベーションした。敷地面積は1,040.82平方メートル、鉄筋コンクリート造地上5階建て、延床面積は1,938.48平方メートル。専有面積は64.22~67.35平方メートル、間取りは2LDK~3LDK。リノベに当たって、大京グループ6社が連携、(株)大京がオリジナルの「L’sキッチン」などを提供したほか、新開発した「ライオンズ宅配ボックス」を初採用した。管理は(株)大京アステージ、(株)大京リフォーム・デザインがリフォームショールームを設置するなどした。

 外観は閑静な住宅街にマッチするようナチュラル系の色合いにし、玄関前にシンボルツリーとしてヤマボウシを植えた。エントランスは割肌石や壁のボーダータイルで自然をイメージ。また、防災備蓄倉庫や防犯フェンスを新設するなど、防犯・防災にも配慮している。

 モデルルームは64.22平方メートルの2LDK+納戸の住戸。30~40歳代の子供のいない夫婦をイメージし、上質感と高級感を演出した。リビング脇の元和室は、洋室に変更し、リビングとの境壁には腰窓を設置して空間の広がりと空間的な面白さをアピールする。

 またリフォームショールームでは、切断面をあえて曲線にして現場で手作業で組み合わせた無垢フローリングや、本物の石を埋め込んだタイル床など、新築ではなかなか見られない建材をふんだんに盛り込んだ。当面は販売せずにショールームとして運用していく。

 18日から販売するのは5戸。販売価格は5,700万~6,180万円、坪単価はおおむね280万~290万円程度。「周辺の新築マンションが坪単価400万円前後。特に若い世代の間で、新築信仰のようなものは薄れてきており、勝負できると判断している」(同社リノベーション事業部リノベーション営業課担当部長・清水一志氏)。なお、既存の賃貸住民13戸がまだ居住を継続中で、「賃貸住宅としても事業は成立しており、完売時期等の目標は立てていない」(同氏)。

モデルルーム。リビング脇の部屋に腰窓を設置することで、空間的な面白さも演出する
大京リフォーム・デザインのショールームは、曲線をテーマにして設計した


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