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東急不など、一関市で大規模ソーラーシェア事業

 東急不動産(株)とリニューアブル・ジャパン(株)、日本アジア投資(株)、(株)東北銀行、三菱電機システムサービス(株)は13日、岩手県一関市における大規模ソーラーシェアリング事業の太陽光発電所を着工したと発表した。

 同事業は、東北銀行からのプロジェクトファイナンス手法による融資を受けて実現したもの。一関市が立地協定を結ぶリニューアブル・ジャパンが計画し、同社と東急不動産、日本アジア投資が発電事業者である合同会社吉高鈴ヶ沢に出資。三菱電機システムサービスが設計・資材調達・建設を請け負い、「一関市吉高太陽光発電所」と「一関市鈴ヶ沢太陽光発電所」を建設する。

 両発電所は、一関市が推進する「農業経営の近代化と生産性向上」を前提に設計。太陽光パネル下で小麦と大麦を栽培することで付加価値の高い営農を継続し、食糧とエネルギーの自給に貢献する計画。パネルの高さを地上3.5m以上に設置し、パネル下でトラクターやコンバイン等の農業機械を使用できる。

 発電所の設備容量は合計約5.3MWで、国内で稼働中のソーラーシェアリングとしては最大級。想定年間発電量は約6,075MWhで、一般家庭の約1,268世帯分の年間使用量に相当し、CO2を年間約3,290t-CO2削減する。

 「一関市吉高太陽光発電所」は、敷地面積約5万8,625平方メートルで、稼動開始は2018年6月の予定。「一関市鈴ヶ沢太陽光発電所」は、敷地面積約5万8,095平方メートルで、同年10月に稼動予定。


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