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「三井のリハウス」完全直営体制に

 三井不動産リアルティ(株)は3日、「三井式フランチャイズシステム」として展開してきた「三井のリハウス」ブランドの不動産流通事業を、1日付で直営体制へ完全移行したと発表した。

 「三井式フランチャイズシステム」は1977年、三井不動産販売(株)(現:同社)が開始したもの。全国各地の有力不動産会社と同社が共同出資で「リハウス会社」を設立。同社とフランチャイズ契約を結んで「三井のリハウス」ブランドで不動産仲介事業を展開。不動産流通業を統一ブランドで展開してきた先駆けであり、大手中小の共同仲介の普及と、不動産流通業界の近代化と市場拡大を牽引してきた。

 86年には、リハウス会社が最大の33社(85店舗)と最盛期を迎えたが、業界の近代化がある程度軌道に乗ったことや、市場の変化のスピードが加速してきたことなどから、迅速な経営判断が可能な直営化へと徐々にシフト。2002年、直営リハウス会社4社(98店舗)を1社に統合し、直営店舗がFC店舗を逆転。07年にはリハウス会社5社(23店舗)を直営化、12年に直営リハウス会社5社を吸収合併し、三井不動産リアルティに商号を変更。4月1日には、さらに八王子リハウス(株)と南海リハウス(株)を吸収合併し、同社の直営店舗は234店舗となっていた。

 4月1日時点で残るリハウス会社「西愛知リハウス(株)」(2店舗)、「西三河リハウス(株)」(2店舗)、「ちばリハウス(株)」(14店舗)は、親会社の持株をリハウス会社が取得し、議決権を三井不動産リアルティだけが保有することで直営化。地方子会社4社(三井不動産リアルティ札幌(株)(7店舗)、三井不動産リアルティ東北(株)(5店舗)、三井不動産リアルティ中国(株)(6店舗)、三井不動産リアルティ九州(株)(9店舗))と合わせ、全279店舗すべてが直営となった。


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