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「GINZA SIX」1年で2,000万人来館

吹き抜けの新作アート(ダニエル・ビュレン《ムクドリの飛行のように ―GINZA SIXにて》2018年©DB‐ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2018 G1226)

 「GINZA SIX」(東京都中央区)は20日、開業1周年を迎える。来館者数2,000万人、売上高約600億円に達する見込み。

 開業時の草間彌生をはじめとした館内のアートが注目を集め、日本国内はもちろん、世界各国のメディア取材、SNSでの発信が続いている状況。また、クリエイティブ広告やインテリアデザイン等、さまざまな分野でアワードも受賞し、「世界のGINZA」の文化発信拠点として話題を牽引した。
 商業施設のみならず、大規模オフィス、屋上庭園、観世能楽堂、観光バス乗降所やツーリストサービスセンターなど、多様な都市機能を備えていることから、銀座において新たな客層と利用シーンを創出している。開業後は銀座のまちへの来街者も増え、東京メトロ「銀座」駅から定期外での乗車人数が1日当たり約7,400人増加、3月28日発表の公示地価では、同施設が所在する銀座6丁目が地価上昇率16.9%で、昨年に続き都内の商業地で最も高い上昇率となっている。

 なお、来館者は、年齢層が20~60歳代で、男女比がほぼ同割合。売り上げを牽引したのは都内を中心に全国各地、海外からの富裕層。銀座という好立地から、海外も含めた広域圏からのリピート客が多いとみられる。

 1周年に際し、建物中央の吹き抜け空間には、フランス人アーティストのダニエル・ビュレン氏による新作アートを展示。建物外観や、全長約1,100mの目抜き通り「銀座中央通り」でも期間限定で同氏のアートを採用した装飾を施している。また、香港の「LANDMARK」や台湾の「TAIPEI 101」といった海外のラグジュアリーモールと提携した上、顧客の相互送客施策を開始する。


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