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オフィスビル清掃にロボット導入/三井不

導入した清掃ロボット。壁際ギリギリまで自動で清掃できる走行制御技術の高さが特徴

 三井不動産(株)は、新型の業務用清掃ロボットを「東京ミッドタウン日比谷」のオフィスフロア清掃業務に正式導入した。実質稼働は5月。

 同ロボットは、ビル管理の効率化を図るため、パナソニック(株)と共同開発したもの。ビル管理を手掛ける三井不動産ファシリティーズ(株)の清掃業務ノウハウと、パナソニックの家庭用清掃ロボット技術の組み合わせを約2年にわたって研究してきた。ビル管理業務における人的コストを大幅に削減できる。

 清掃中の音声ガイドに加えて、警告ライトでの周囲への注意喚起、センサーで障害物等を感知して自動停止などの機能を搭載。さらに異常停止した場合に人間のスタッフの持つスマートフォン等に警報を発信するなど多くの安全技術を装備した。また、走行制御を高いレベルで実現し、壁際ギリギリまで自動清掃できたり、毛足などがロボットの移動に影響しやすいカーペット上を直進できたりする。人がタブレット端末を使って簡易操作することもできる。

 同社では今後竣工するオフィスビルに順次同ロボットを導入していく計画。さらに「ダイバーシティ東京プラザ」にも導入するなど、商業施設における施設管理業務の省人化も進める。


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