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丸の内で自動運転床洗浄機の試験走行

「RS26」。1時間当たり2,657平方メートルの作業能力があり、大きいフロアに適している
「CLINABO」。1時間当たりの作業能力は約1,000平方メートルで、小回りがきく

 三菱地所(株)は、東京・丸の内エリアで展開している「ロボットを活用した豊かな街づくり」に、新たに清掃ロボットを導入。5月31日、行幸地下通りなどで試験走行を実施した。

 同社は4月から、人口減少による人手不足を見据え、人工知能(AI)等を活用したロボットを、まちのサービスや運営業務の分野に段階的に導入。これまでに「セグウェイに搭乗する街のコンシェルジュ」や「警備ロボット『Reborg-X』」の導入等を進めてきた。

 今回試験走行した清掃ロボットは、ソフトバンクロボティクス(株)の「RS26」と日本信号(株)の「CLINABO」の2台。「RS26」は、自動運転技術を搭載しており、自律走行での床洗浄が可能。対象エリアをスタッフが手動運転すると、清掃ルートを記憶。複数のセンサーが人や障害物を検知し衝突を回避しながら清掃する。「CLINABO」も清掃ルートを記憶させることで、自動清掃が可能。

 三菱地所ビル運営事業部統括の渋谷 一太郎氏は、「ビルメンテナンス業界の“働き方改革”にもつながると考えている。今回の試験走行の結果を踏まえ、当社で運営する空港や大型商業施設への導入も検討していく」と話した。


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