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住友不、郊外大規模マンションで攻勢

「シティテラス八千代緑が丘ステーションコート」外観。駅前立地のポテンシャルを訴求し、2年半で400戸超を販売した

 住友不動産(株)は、郊外の大規模分譲マンションで販売攻勢をかける。現在、東京都心25~30km圏で複数のプロジェクトを推進しており、駅近、商業施設近接、大規模、専有面積70平方メートル台で3,000万円台~の販売価格で、郊外のプレファミリー、ファミリー層に訴求していく。

 同社は現在、東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅圏(千葉県八千代市)で2プロジェクト1,006戸、JR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅圏(埼玉県越谷市)で5プロジェクト2,117戸、同「吉川美南」駅圏(埼玉県吉川市)で4プロジェクト998戸、つくばエクスプレス「流山おおたかの森」駅圏(千葉県流山市)で4プロジェクト678戸、東武鉄道伊勢崎線「草加松原」駅圏(埼玉県草加市)で2プロジェクト848戸などを数年がかりで供給。地元の賃貸住宅居住者を中心に、好調な販売を続けてきた。「いずれも好調な売れ行きだったが、年明けから特に動きが良くなってきた。都心部のマンション価格が上がり続けているのに対し郊外は価格が上がっていないことから、賃貸暮らしで様子見していた人たちが動き出したのではないか。月間売り上げが倍増した物件もある。草加松原では、新たな開発用地も仕入れた」(同社住宅分譲事業本部営業部長・遠藤 毅氏)。

 八千代緑が丘駅圏では、16年秋から分譲してきた「シティテラス八千代緑が丘ステーションコート」(総戸数437戸)が竣工。地元のファミリー層を中心に3,500組を集め、残戸数29戸となったことから、5月から新たに「シティテラス八千代緑が丘プリーズコート」(千葉県八千代市、総戸数569戸)の販売に着手。東京メトロ東西線直通・東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅徒歩5分に立地。全6棟構成で、ステーションコートのグランドエントランスを共有、雨の日でも濡れずに駅までスムーズにアクセスできる。「ステーションコート」は駅や商業近接でアピールしてきたが、「ブリーズコート」は閑静な住環境、車寄せがあるエントランスをはじめ、キッズプラザやキッズルームの設置、7,000本を植栽したランドプランなどが売り。価格は坪180万円台、3,700万~3,800万円が中心。

 22日に行なった「シティテラス八千代緑が丘プリーズコート」の報道陣向けモデルルーム見学会で遠藤氏は「当社のマンションは、都心・タワーのイメージが強いが、郊外マンションも供給量全体の3割を占める。開発地は厳選しなければならないが、需要が見込めるエリアでは、今後も腰を据えて供給していく」と語った。

「シティテラス八千代緑が丘ステーションコート」モデルルーム。駅や商業施設に面する住戸は二重サッシを標準としている


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