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モード学園とコラボ、DIYデザインのモデル

モード学園学生の提案によるDIYデザインルーム

 (株)レオパレス21は10月31日、学校法人日本教育財団東京モード学園とのコラボレーションによる「DIYデザインコンテスト」の最優秀賞受賞作品「BookBoxHouse」を施工したショールーム(東京都中野区)を公開した。

 同コンテストは、同社のサービス「myDIY」のブランディング課題を東京モード学園インテリア学科の授業の一環として、同学科学生のアイディアで解決するもの。今年で3回目。学生たちがチームを組み、予算12万円の範囲内で材料を集めることを前提に、自由な発想でインテリアを提案してもらっている。12チーム・51名が参加。レオパレス21の社員の投票により、最も評価が高かった作品を、実際に学生に施工してもらっている。

 最優秀賞の「BoxBookHouse」は、合板を加工して作った定型のBOXを組み合わせ、収納、TVラック、机、椅子などのインテリアとしたもの。仮想ターゲットは、読書好きの女子大生としたが、BOXの組み合わせによりターゲットに応じたインテリアへ対応できる。

 10月17日、作品を提案した同学科の橋本哲周氏ほか4名のチームが、ショールームへ施工した。同学科の生徒たちも、その様子を見守った。

 31日の発表会で挨拶したレオパレス21学校法人営業部営業部長の庄司雅博は「この作品は、20歳代の女子大生をターゲットにデザインしたと伺っているが、社員投票では、女性の支持はもちろんのこと、男性からも多くの支持を得た。それは『実現性』『可変性』『収納性』において優れた作品であったためと考えている。一人暮らしの生活がよく考え抜かれ、特に『可変性』と『収納性』が弊社社員に大きく響き、最優秀賞に繋がった」と講評した。

 また、東京モード学園インテリア学科教師の関口 崇氏も「当学科の学生は3Dを描いたりするのは得意だが、実際作るという行為は経験がない。木の箱を1つ作るだけでも、どんな材料を用意し、どんな順番で何をするのか考えなければならない。学生たちはコンテストでそれを経験し、作る経緯を知ることで、デザインがPC上で完結するものではないことを学んだ。レオパレス21さんとのコラボは3回目だが、学生たちもDIYを継続するためのデザインを考えることを念頭に置き、デザインしていた。もしデザインが商品化できれば、レオパレスさんもDIYを活性化させることができ、学生もデザインしたものが世の中で発売されて企業・入居者のためになっていると感じられるのではないか」などと語った。

施工中の風景。限られた予算の中で材料を買い集め、自分たちでBOXを組み立てた


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