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都市型IoT住宅の新商品発売/パナH

東京・駒沢の総合住宅展示場に開設した「カサートアーバン」のモデルハウス

 パナソニック ホームズ(株)は3日、都市型IoT住宅の新商品「カサートアーバン」を発売した。パナソニック(株)創業100周年、パナソニックホームズ創業55周年のフラッグシップとして位置付ける。

 最大のポイントは、パナソニックが開発した暮らしの統合プラットフォーム「HOME X」の標準搭載。HOME Xは、家電や住宅設備の機能を統合して操作し、家族のコミュニケーションを促進する機能を持たせたシステムで、スマートフォンのOSやアプリのようにアップデートを繰り返して高機能化していくことを可能とした。

 各居室やキッチンなど、住戸内に複数のディスプレイを設置。対話機能を持たせて部屋間での会話、照明やシャッターなどの家電・住宅設備の遠隔操作、天気予報やレシピなどの情報取得といった、暮らしを総合的にサポートする。また、台風情報をキャッチした際には自動でシャッターを閉めたり、蓄電池に充電を開始するなどといった制御を行なっていく。

 HOME Xによる本格的なサービス開始は2019年3月の予定。当面は住宅設備の制御や情報取得等をメインの機能として、パナソニックが20年をめどに対応家電製品を発売していく予定。また、アップデートを重ねることで利便性をアップしていく計画だ。

 また、住宅の外観は水平ラインを強調した邸宅感のあるデザイン。敷地形状に合わせた勾配架橋や白御影石とホワイトタイルを組み合わせたホワイトの壁などが特徴となる。室内は、最大高さ2.7mの天井を実現。吹き抜けや勾配天井、床下げなどフレキシブルな提案ができるほか、天井にも高低差を付け、高級感を演出する。

 延床面積152.12平方メートル、ZEH仕様で4,000万円。都心に土地を持つ30歳代以上のファミリー層をターゲットに初年度200棟の販売を見込む。なお、他商品にもHOME Xの搭載は可能。リフォーム対応については検討中。

吹き抜けなどを活用して、広い住空間を実現する
壁に設置したHOME Xのディスプレイで、家電や住宅設備を操作したり、気象情報などの情報を得たりできる


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