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三井不、超小型衛星ビジネスに投資

左より三井不動産ベンチャー共創事業部事業グループグループ長・田中伸幸氏、同事業部長・菅原 晶氏、(株)アクセルスペース代表取締役・中村友哉氏、グローバル・ブレイン(株)代表取締役社長・百合本 安彦氏、同社パートナー・青木英剛氏

 三井不動産(株)は7日、グローバル・ブレイン(株)と共同で運営するベンチャー投資事業「グロースⅠ事業」において、超小型衛星を活用した宇宙ビジネスを展開する(株)アクセルスペースへの出資を行なった。

 同事業は、グロースステージのベンチャー企業を対象に、総額300億円の投資を行なうもの。2018年5月に開始しており、今回の出資が第1号案件となる。

 アクセルスペースは、08年の設立以来、超小型衛星を活用した宇宙ビジネスを展開。15年にベンチャーキャピタル等から約19億円の資金調達を実施し、毎日全地球観測インフラ「AxelGlobe(アクセルグローブ)」の構築構想を発表した。同プロジェクトは、100kg級の地球観測用超小型衛星を数十機打ち上げることによって、人間が経済活動を行なっている地域のほぼすべてを毎日撮影、画像データを蓄積し、過去から現在にわたるデータを分析、未来予測に繋げていくもの。22年までの完成を目指している。

 三井不動産は、衛星写真の活用範囲が同社の本業であるまちづくりを始め、近年多発している自然災害への対策等、無限に広がる可能性があり、新しい産業創出にも寄与するものとし、今回の出資に至った。


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