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オフィスの平均入居期間は9.6年

 (株)ザイマックス不動産総合研究所は、2018年の「東京23区オフィステナントの入居期間分析」を公表した。

 テナントの平均入居期間と、退去テナントを分析したもの。調査対象は東京23区に所在するオフィスビルの事務所用途での契約で、同社が独自に収集したテナント管理データおよび物件データ。集計期間は18年1~3月。契約数は2,947件で、退去テナントは1,273件だった。

 入居継続も含めたオフィステナントの平均入居期間は9.6年と推計。また、2年以上入居し続けるテナントを推計したところ、93.8%となった。前回(14年)の調査と比較しても大きな差はなかった。特に、期間中に退去したテナントのデータだけをピックアップして平均入居期間を観測すると、平均5.7年。中央値は4.4年となった。

 オフィス市況とテナント退去の相関性を調べたところ、移転先候補が多いことなどから、賃料下落局面では入居期間が短く、上昇局面では逆に長くなる傾向がみてとれた。


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