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若い世代ほど「タタミルーム」を採用

 積水化学工業(株) 住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は23日、「20~40代世帯 間取り実態調査」結果を公表した。セキスイハイムの新築注文住宅を建てた施主年齢20~40代の単世帯家族を対象に調査。調査時期は1月で、有効回答数は1万7,064件。

 タタミルーム(タタミスペースを含む)の有無については、2016年度全体で「無し」が25.3%(10年度比6.5%減)と採用しない世帯が増加している。タタミルーム有りの回答者を年代別に見ると20代が76.0%、30代が75.2%、40代が70.6%となっており、若い世代ほど採用に積極的であることが分かった。

 延床面積(20~40代の全体)については、16年度は「120平方メートル未満」が64.3%(同10.6%増)となり、延床面積は縮小傾向に。特に40代では「120平方メートル未満」が58.9%(同18.1%増)と縮小度合いが顕著だったが、これは子供の独立後を見据え、最初からコンパクトな住まいを希望していることなどが考えられるとしている。

 LDKの配置は10~16年度におけるすべての年度、すべての年代で「南1室I型」が最多となる中、「南3室I型横」は年々増加傾向。16年度全体では23.7%(同7.4%増)となり、年代別では20代が28.4%(同12.9%増)、30代が23.1%(同5.8%増)、40代が19.5%(同5.4%増)となった。同研究所では、「生活スペースがすべて明るい間取り」のニーズが高まっていると分析している。


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