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コミュニティ菜園や大学連携で団地再生を加速

 大阪府住宅供給公社はこのほど、「2019年度 事業計画」を策定。団地再生事業として、「コミュニティ菜園の整備」「地域の大学と連携した学生入居の促進」などを進めていくことを明らかにした。

 団地内において、「コミュニティ菜園」を整備。コミュニティ形成や生きがいづくりのため、これまで禁止してきた団地内の屋外空間の活用を可能とし、入居者や地域住民が野菜づくりなどを楽しむことができる環境を提供する。府内にある桃山学院教育大学(堺市南区)や大阪市立大学(大阪市住吉区)との連携によって学生の入居を促進し、若年者の入居による団地コミュニティの活性化を図る。すでに3月に、両大学とは連携協定を締結している。

 そのほか、大阪市住吉区の団地「OPH杉本町」内に出店している「杉本町みんな食堂」を、団地入居者だけでなく地域住民が気軽に集える場へと発展させ、さらなる活用を進める。また、隣接する住戸2戸を1つにつなげた団地リノベーション住戸「ニコイチ」は、「地元産材の使用」を新たなコンセプトに加えて民間事業者から提案を求め、茶山台地域(堺市南区)で7戸を供給。「香里三井B団地」(大阪府寝屋川市)において、昨年度「あすなろ夢建築」設計コンクール(大阪府・大阪府建築士会・同公社の共同実施)で選定されたプランの事業化に向け、グランプリと準グランプリの2作品の実施設計を行なう。


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