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ミレニアル世代のニーズとらえた新商品/三井H

2階の「スカイルーム」

 三井ホーム(株)は、2×6住宅の新商品「Lucas(ルーカス)」のモデルハウスを、「TVKハウジングプラザ横浜」(横浜市西区)にオープン。28日にメディア向けの見学会を開催した。

 同商品は、都市部に暮らすミレニアル世代をターゲットとし、同社「住まいと暮らしの研究所」で得たアンケート結果を商品企画に反映した。

 2階には、同社オリジナルの屋根技術を活用したスロープシーリング(勾配天井)の「スカイルーム」を設け、採光に配慮した開放感ある空間を創出。また、同アンケートにおいて「広いバルコニーと繋がったリビングが欲しい」(41.4%)との回答が多かったことから、屋外にはプライベートバルコニー「スカイラナイ」を設置。2階フロア全体を連続した一体空間とすることで、さまざまな用途で使用できるようにした。

 家事についてのアンケートでは、共働き世帯で「洗濯」に関する不満が目立ったことから、浴室に隣接し“脱ぐ・洗う・乾かす・しまう”を一つのスペースでこなせる「ファミリーランドリー」を設置。また、家族の衣類を1ヵ所にまとめる「ファミリークローク」など、日々の家事負担を軽減するさまざまな設備を提案する。

 高い断熱性・気密性に大容量の太陽光発電システムを標準装備することで、国が普及を推進するZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)への対応も可能とした。販売エリアは沖縄県を除く全国。販売目標棟数は年間300棟。参考価格(施工延床面積139平方メートル)は2,918万6,000万円(1坪当たり68万9,000円)。

 同モデルハウスは、4月27日のオープン以降、約180組が来場。同社商品開発部長の天池英男氏は「これまでは部屋の広さを何よりも優先する傾向にあったが、ミレニアル世代は暮らしの質に重きを置くようになってきている。世代間の価値観が変化する中で、そうしたニーズに対応できる商品を開発した企画」と話した。

「ファミリーランドリー」


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