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長谷工、内外装の耐震性能を実験

実台試験体による実験の様子

 (株)長谷工コーポレーションは、国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下、防災科研)と、マンションの内外装に関する安全性・耐久性についての共同研究を実施した。

 防災科研が「兵庫耐震工学研究センター」(兵庫県三木市)で実台試験体を用いて震動台実験を実施。試験体の2階部分で、同社が提供するマンションの基本仕様(内外装および設備関連部材)の挙動、損傷具合、安全性の把握などを行なった。
 実験が行われた試験体は、集合住宅を想定してモデル化したもので、鉄筋コンクリート造10階建て(高さ約27.5m、重さ約930トン)で、震動台実験の試験体としては世界最大規模。地震波は、兵庫県南部地震(M7.3)で神戸海洋気象台が観測した地震動(震度6強)の東西・南北・上下方向の成分を使用し、3方向同時に加震した。

 その結果、同社の基本的な仕様の内外装および設備関連部材は、加震する度に損傷の程度は若干大きくなるものの、同地震の揺れを4回再現した後での継続使用が十分に可能であり、安全性・耐久性が確認された。今後も同社は、安全・安心、快適な住まいの提供を目指し、地震に強いマンションづくりのための研究・技術開発を進めていくとしている。


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