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赤羽台団地のスターハウス等が登録有形文化財に

41~44号棟の鳥瞰

 (独)都市再生機構はこのほど、「旧赤羽台団地」(東京都北区)のポイント型住棟(スターハウス)を含む4棟が、団地として初めて登録有形文化財(建造物)に登録される見込みであると発表した。文部科学省文化審議会で答申されたもの。 

 「赤羽台団地」は、日本住宅公団(現:都市再生機構)が建設し、1962年に管理開始した全3,373戸の大規模団地。2000年から建替事業に着手し、ほとんどが「ヌーヴェル赤羽台」として建て替えられたが、今回登録予定の41~44号棟については、戦後の生活環境を示す文化資源として保存・活用している。

 41号棟(40戸)は板状階段室型の鉄筋コンクリート造地上5階建て。建築面積は374平方メートル。この時代の典型的な住棟の一例であり、高度経済成長期の標準的な住棟形式。

 42~44号棟(各15戸)はポイント型住棟の鉄筋コンクリート造地上5階建て。建築面積は各148平方メートル。三角形平面の階段室の周囲に各階3住戸が放射状に配置され、全体がY字形の平面形状を取る、希少な事例となっている。

 これらの4棟は、建設当時の住戸再現モデルや、新しい暮らし方を提案するモデル住戸等を展開する場として活用していく予定(詳細は6月20日ニュース参照)。


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