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「ホテルオークラ」本館の建て替えビル、今秋より本格稼働

「オークラプレステージタワー」外観イメージ

 日鉄興和不動産(株)は27日、7月31日に竣工した「オークラプレステージタワー」(東京都港区)を報道陣に公開した。

 大成建設(株)、(株)ホテルオークラと共に特別目的会社(SPC)を通じて推進していた「ホテルオークラ」本館の建替事業。東京メトロ「溜池山王」駅徒歩4分、同「虎ノ門」駅徒歩7分、同「神谷町」駅徒歩6分に立地。約2万平方メートルの敷地の約半分に当たる約1万3,000平方メートルを緑化しているのが特徴。

 鉄骨造・鉄筋コンクリート造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上41階地下1階建て。延床面積約18万平方メートル。ホテル、オフィス、店舗からなる複合タワーで、1~7階、および26~41階がホテル、8~25階がオフィスとなる。ホテルのグランドオープンは9月21日。

 オフィスフロアの延床面積は約6万4,000平方メートル。基準階は、天井高2,850mm、面積約2,300平方メートルで最大6分割に対応する整形フロアとした。8階には、オフィステナント専用のラウンジエリア「Aoi Lounge」を用意。約200坪のスペースにカフェスタンドやリラクゼーションブースを設け、ランチや打ち合わせなどに利用できるスペースとしてワーカーに無料で開放する。

 同ビルに入居するホテル「The Okura Tokyo」と連携し、テナント専属のコンシェルジュ(アカウントコーディネーター)を通じて、ホテルの客室やレストランなどが利用できるサービスも提供する。オフィステナントは、約9割が内定。7割弱が外資系企業で、化学・製薬、金融・保険、IT・通信といった業種が中心。オフィスフロアは今秋より本格稼働する予定。

 内覧会で挨拶した同社代表取締役社長の今泉泰彦氏は、「空間の調和、デザインの統一感に加え、ホテルサービスとの連携などホテルオークラとの一体開発や、緑地に配慮した設計で差別化できた。2020年度、23年度がビル大量供給のヤマだと言われるが、本物件を含め、赤坂虎ノ門エリアは引き合い、問い合わせが非常に多い。今後も順調な需給環境が続くと予想できる」などと述べた。

敷地の約半分に当たる約1.3haを緑化している


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