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六本木ヒルズで再エネ電気を供給/森ビル

100%再生可能エネルギー提供までの流れ

 森ビル(株)は2日、「非化石価値取引市場」の活用により、六本木ヒルズ森タワー(東京都港区)のオフィス入居テナントに対し、再生可能エネルギー電気(以下、「再エネ電気」)の供給を開始したと発表。同社子会社の六本木エネルギーサービス(株)が、同ビルの地下に発電設備や吸収式冷凍機などのエネルギープラントを備えていることで実現した。

 「非化石価値取引市場」とは、非化石エネルギー源で発電された電気が持つ「非化石価値」を取り出し、「非化石証書」として売買する市場のこと。入居するオフィステナントからの要望に応じ、小売電気事業者である六本木エネルギーサービス(株)が「非化石価値取引市場」より「非化石証書」を調達。森ビルを介して、テナントに証書を提供するもの。オフィス賃貸事業者による入居テナントへの再エネ電気の供給は、国内初の取り組み。

 再エネ電気供給先の1社目として、六本木ヒルズに入居し、国際イニシアチブ「RE100」加盟企業でもあるゴールドマン・サックス社に対し、8月より供給を開始。六本木ヒルズ内の森ビルのオフィスにおいても、再エネ電気の利用を開始している。今後は、虎ノ門ヒルズエリアでも、同様の取り組みを推進していく予定。


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