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鳥取県の築45年の旅館を耐震化/ミサワH

「リファイニング建築」で耐震化した旅館の外観

 ミサワホーム(株)は、鳥取県東伯郡の「はわい温泉」に位置する築45年の旅館を「リファイニング建築」で耐震化した。

 リファイニング建築とは、(株)青木茂建築工房が提唱する、非住宅を中心に既存建物の耐震性や耐用年数を大幅に向上させる建物再生手法。ミサワホームは、2015年に同社と業務提携を締結。今年4月にはミサワホーム100%出資の新会社「MAリファイニングシステムズ(株)」を設立し、共同事業を加速してきた。今回は同事業の第3弾に当たる。

 同物件は、敷地面積6,966.55平方メートル。延床面積1万4,316.01平方メートル、鉄骨造・ 鉄筋コンクリート造・ 鉄筋鉄骨コンクリート造地上8階建て。山陰エリア最大級の大浴場を持つ老舗旅館。

 鳥取県の耐震改修促進法に基づく要緊急安全確認大規模建築物に該当していたことから同社に相談が寄せられ、今回の改修に至った。独自の工法で外観・内観などの風情を維持したまま耐震改修工事を実施。眺望の良さが魅力である旅館の特長を最大限に生かすためにブレースによる補強は行なわず、既存の壁を補強することで耐震性を確保。また、旅館の中核となる浴場を大規模リニューアルし、設備やデザインを刷新した。

 ミサワホームは今後、リファイニング建築を通じて、国や自治体が支援している耐震改修の促進や空き家問題などの社会的課題の解決に向けた提案を加速させていく方針。


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