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模型と360度スクリーンで、都市の未来を検討

1000分の1スケールの都市模型
プロジェクトマッピングを用いて、高低差を模型に映し出す

 森ビル(株)は9日、都市を俯瞰し都市と東京の未来を考えるための研究施設「森ビルアーバンラボ」のシアタールームをメディアに公開した。

 同施設は、国際都市間競争が熾烈化する中、「これからの東京」についてさらに広く議論を深める場所として開設したもの。同社所有の「六本木ファーストビル」(東京都港区)地下1階に立地する。総施設面積は約1,670平方メートル。

 約740平方メートルを占める「シアタールーム」には、1998年から作成を続け、半年に1度の更新を繰り返してきた1,000分の1スケールの都市模型を設置。縦15m×横24m、面積約200平方メートル、都心13区を中心に2019年3月末時点で開発が予定されていた施設が反映されている。また、模型を取り囲むように高さ6mのパノラマスクリーンも設置。模型とスクリーンにプロジェクションマッピングを映し出し、「海岸線の変化」「都市の地形」「交通網」「人口推移」「用途地域の変化」「東京2020オリンピックに向けた開発」等、都市の変遷や特徴を紹介する。
 併せて、同じ1000分の1スケールで作成した「ニューヨーク」「上海」の模型も配し、東京との比較検討も行なえる場とした。

 ラボにはこのほか、「シアタールーム」で都市を考えた上でそれを具体的なプロジェクトにするための検討を行なう「アトリエ」や、都市模型の制作過程が見られる「モデルショップ」等も設ける。

 同施設は、同社が進めるまちづくりに関わる地権者や、行政関係者等に公開し、議論の場として活用する。未来の都市を担う子供たち向けの公開イベント等も企画・検討していく予定。


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