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都心Aクラスビル、賃料に天井感の兆し

 三幸エステート(株)は1日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2019年第3四半期(7~9月)版)を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の坪当たり賃料は、3万9,624円(前期比1,768円下降)と、再び4万円を割り込んだ。空室率は0.6%(同0.3ポイント下降)と19年第1四半期に記録した最低値に並んだ。4四半期連続の1%割れと品薄感は強く、需給バランスの引き締まった状態が続いているが、テナント側の賃料負担力が伸び悩んでいることから、坪4万円前後で天井感が広がる兆しが見られる。

 Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)の坪当たり賃料は2万3,060円(同451円上昇)と緩やかな上昇基調が継続。空室率は0.7%(同変動なし)と6期連続で1%を下回っている。

 Cクラスビル(基準階面積100坪以上で200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料が2万111円(同745円上昇)と5期連続の上昇。空室率は0.7%(同0.1ポイント下降)と再び下降。相対的な割安感から需要は底堅く、5期連続で1%を下回った。


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