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AI・RPAで不動産業務を自動化/オープンハウス

宅地自動区割りシステムの画面

 (株)オープンハウスは5日、AI・RPA(ロボットによる業務自動化)技術を活用して不動産の業務を自動化し、年間2万5,700時間の工数削減に成功したと発表した。

 同社では2018年より、内製で既存のAI・RPA技術を活用した開発を開始し、すでに10テーマを実現した。
 設計業務では、宅地の仕入検討時におけるプラン図の作成(宅地区割り)の設計作業を自動化した。遺伝的アルゴリズムを2次元の図形分割問題に適用することで、複雑な建築ルールを遵守しながら最適な区割りプランを提案するシステムを開発。区割りを実施する際の制約条件となるパラメータを入力すると、それを遵守した状態でのプラン候補を提示する。このアウトプットをCADファイルとしてダウンロード、人が確認することで、作業工数を8割程度削減することが可能に。現在は実証研究として現場でのトライアルを開始、実現すれば世界初の試みとなる。なお同技術については特許出願中。

 仲介業務では、社内のファイルサーバに保存された各種営業資料を分類して必要な資料の抜粋、編集を自動化。これにより、煩雑かつ単調な業務に工数を多く割いてきた顧客に提示する資料を、ディープラーニングによる機械学習技術を活用し、工数を大幅に削減する。

 また、仲介・開発業務では、一連の物件関連資料の社内外複数システムからの取得および送信を、RPA技術を活用することで自動化。スマートフォンから最低限の必要事項を記入したメールを送るだけで、1~2分程度で必要資料を集めて送付するロボットを開発。これにより工数削減を実現する。


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