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不動産仲介営業の働き方改革、アプリで支援

登録会員同士はチャットで商談できる

 不動産再生事業等を手掛ける(株)トリビュート(東京都港区、代表取締役:田中稔眞氏)は、7月にリリースした不動産売買営業マンのマッチングアプリ「TRG(トラジ)」の会員募集を本格化する。

 同アプリは、不動産の売却を希望する仲介営業マンと購入を希望する仲介営業マンとをアプリ上でマッチングさせるもの。勤務時間の多くを「飛び込み訪問」や「電話営業」といった非効率な購入者探しや交流会等の人脈づくりに費やし、そのハードさから離職率が高い業界の典型になっていることを受け、不動産売買仲介会社と現場の営業社員の声を反映させて開発した。

 会員は、勤務先(宅建番号)、氏名、顔写真などを登録。審査を通過した会員は、取引実績や得意領域を確認しながら取引相手や物件を検索できる。会員同士はチャットで商談可能。営業社員同士が即時面談や物件の現地調査をするための位置情報機能や、手書きの物件概要を読み取り物件シートを自動生成する機能などを備え、営業社員の業務効率化をサポートする。

 リリース後、同社の主要な営業エリアである福岡・愛知でテストマーケティングを実施。現在の登録者は約100名。6日から、俳優の武田真治氏をイメージキャラクターにしたTVCMを両エリアで放映。本格的に会員募集を開始する。月会費は、個人契約が8,800円、法人契約(10アカウント)が5万円。会員登録が1万人を超えるまでは、月会費は無料とする。今後は、大阪・東京などへ順次会員募集を拡大。2020年3月末には登録会員1万人、22年3月末には5万人を目指すとした。

 6日会見した田中社長は「SDGsの概念に基づき、不動産売買仲介営業に特化した働き方改革を実現するためのアプリ。勤務時間の8割をアポイントや折衝に費やしている仲介営業の効率を劇的に向上させることを約束する。信用・信頼を大切にしている仲介営業マンが、しっかり自己表現できる場を提供したい」と抱負を語った。


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