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横浜中華街近くに「無人ホテル」/新都市総合管理

「GRAND CAVE YOKOHAMA」外観

 新都市総合管理(株)(横浜市中区、代表取締役:右手康登氏)は15日に、スタッフを常駐させずに運営する無人ホテル「GRAND CAVE YOKOHAMA(グラン・カーヴ・ヨコハマ)」(横浜市中区、客室数6室)を開業する。

 JR根岸線「石川町」駅から徒歩3分、横浜中華街まで徒歩5分に立地。建物は木造3階建て(延床面積約142平方メートル)。エントランスを入ったところにチェックイン用のタブレットを設置。ゲストが到着したらタブレットの操作により本人確認を行なう。客室にはスマートキーを設置し、滞在中与えられた暗証番号の入力により入退室を行なう。安全確保・トラブル対応には、提携事業者による24時間駆け付けサービスを行なう体制を整えている。

 客室は約17平方メートルだが、2段ベッドを設置するなどして、定員は4人。アパート仕様とし、洗濯機やエアコンなどの家電を設置している。キッチンには食器や調理道具も用意した。総事業費は約7,000万円。宿泊料は、1室1万~2万円を想定している。

 築約50年の共同住宅を相続するオーナーから相談を受け、当初は修繕して賃貸住宅として運営することも検討したが、より収益性を高めるために、宿泊施設とすることに決定。民泊や無人ホテルのプロデュースを手掛ける(株)MASSIVE SAPPORO(札幌市豊平区、代表取締役:川村健治氏)がプロジェクト全体のコンサルを担当、同社がホテルの運営を行なう。「ホテルのほうが賃貸住宅より約4倍の収益が見込めるという試算結果となり、客室数が少なくても事業採算性を確保するために、無人ホテルの形を模索・実現させた。旅館業法のホテル・旅館で許可は取得しているが、マーケットの変化に応じて、将来は賃貸住宅として運営することも考えられる」(右手氏)という。

チェックインはタブレットをゲストが操作して行なう
客室は、女子会を楽しめそうな空間を演出している


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