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大阪公社、民間設計によるリノベ住戸の入居者募集

「ニコイチ」プランの小上がりのイメージ

 大阪府住宅供給公社は19日、「茶山台団地」(堺市南区、総戸数930戸)において民間事業者がデザインしたリノベーション住戸の入居者募集を、2020年1月27日から実施すると発表した。

 「堺市と大阪府住宅供給公社による泉北ニュータウン住戸リノベーション促進連携事業」の一環。同事業では公募によって選定された建築家等の民間事業者が、若年層に向けに団地住戸をリノベーションする。今回住戸をリノベーションした「茶山台団地」は泉北高速鉄道「泉ヶ丘」駅より徒歩10分、鉄筋コンクリート造5階建て。入居開始は1971年。

 今回の募集住戸は2戸。それぞれ異なるリノベプランを採用した。設計・施工は尼崎工務店・榊原節子建築研究所共同企業体。

 「みんなが集まる小上がりのある家」は、隣接する2住戸を1住戸にした「ニコイチ」のプラン。入口のすぐ脇に小上がりを設けて子供たちの遊び場などフレキシブルに使えるスペースとした。また、半屋外のインナーバルコニーも設けており、洗濯物を干したり植物を育てたりといったスペースとしての活用を提案する。

 専有面積は91.68平方メートル、間取りは2LLDK+インナーバルコニー。家賃は7万8,000円、共益費1,100円。

 もう1戸は、専有面積45平方メートル程度の部屋を改修する「リノベ45」を採用し、「土間でつながる家」をテーマにリノベーションした。入口近くに土間を設けて開かれた玄関として活用できるプランで、土間を中心に「食べる場」「寝る場」「くつろぐ場」といった各スペースを緩やかにつなげることで、一体感のある空間をつくる。

 専有面積は45.84平方メートル。間取りは1LDK+DEN。家賃は5万円、共益費1,100円。

 入居開始は3月上旬を予定。


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