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物流施設開発で企業連携を加速

 東急不動産(株)はこのほど、物流業界を取り巻く社会課題について、東急不動産ホールディングスグループの総合力や企業連携により解決を図っていく意向を公表。具体的な取り組みとして、「冷凍冷蔵設備への対応」と「空間音響サービス」を推進していくこと明らかにした。

 冷凍冷蔵設備のフロンガス規制や冷凍冷蔵倉庫施設の老朽化による新築・建て替え需要が拡大していることから、冷凍冷蔵倉庫業界最大手「ニチレイロジグループ」のエンジニアリング事業部門である(株)ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリング、およびJA三井リース(株)と1月に業務提携契約を締結。東急不動産がテナント需要に対応する冷凍冷蔵倉庫の施設開発を進め、ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリングが冷凍冷蔵設備の企画設計および竣工後の設備運用支援を実施、JA三井リースが、冷凍冷蔵設備のリース事業を担う。

 今後はBTS型での冷凍冷蔵倉庫建設以外に、ドライ倉庫建設においても、設計段階当初から一部床に冷凍冷蔵設備の設置が可能な設備・床加重等を取り入れることで、小規模テナントに対応したソリューションを展開していく計画。

 また、運用中の「LOGI’Q 白岡」「LOGI’Q三芳」で、ビクターエンタテインメントが提供する空間音響サービス「KooNe(クーネ)」を物流業界で初導入。ハイレゾ音源を用いたバイオフィリックデザインにより、自然界そのもののような音空間を再現し、聴覚を中心とした居心地の良いリラックス空間を創出する。また樹をメインとしたブレンドを聴講したオリジナルアロマをエントランス共用部に導入。ストレス軽減につながるアロマスペースデザインも提案していく。


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