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都心5区オフィスビル空室率、小幅な低下続く

 三鬼商事(株)は12日、2月の全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果を発表した。

 東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は1.49%(前月比0.04ポイント低下)と、6ヵ月連続の低下。大型成約の動きはなかったものの、解約の影響も小さかったことから、同地区全体の空室面積はわずかに減少し、空室率低下につながった。

 新築ビルの空室率は3.95%(同0.58ポイント上昇)。一部で募集面積を残したことや、満室稼働の大規模ビルなどが既存ビルの区分にシフトしたため、空室率が上昇した。既存ビルは1.42%(同0.06ポイント低下)。拡張移転など小規模な成約が見られたことや、大型解約の動きがなかったことなどが低下の要因。

 1坪当たりの平均賃料は、2万2,548円(同100円増)と、74ヵ月連続の上昇。前年同月比では6.86%(1,447円)上昇した。

 大阪ビジネス地区の平均空室率は1.94%(同0.02ポイント低下)。1月に竣工した新築ビルで成約が進んだほか、館内増床や統合などによる成約も見られた。しかし、ビジネス地区外や新築ビルへの移転に伴う大型解約の動きも出て、同地区全体でこの1ヵ月に減少した空室面積は約500坪にとどまった。

 1坪当たりの平均賃料は1万1,907円(同51円増)。2011年4月以来の1万1,900円台に上昇した。


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