国立研究開発法人建築研究所はこのほど、「空き家の改修による高齢者の居場所づくりの手引き」をまとめ、同研究所ホームページで公表した。
同研究所では、住宅・都市研究グループにおいて2016～18年度にかけて「地域内空きスペースを活用した高齢者の居場所づくりに関する研究」を実施しており、その研究成果を資料としてとりまとめたもの。高齢者を取り巻く社会環境とその居場所の実態といった背景を紹介しながら、空き家を活用した高齢者の居場所づくり事例を紹介している。その上で、郊外住宅地・地方都市のまち中・地方都市集落部、それぞれにおける居場所づくりを想定したモデルケースも提案し、居場所づくりのポイントを整理した。
同研究所では、高齢社会のまちづくりに関わる町内会・自治会、福祉団体、商店会などの地域団体、改修工事を行なう建築技術者や工務店、行政職員や専門家による活用を期待している。
資料は同研究所ホームページからダウンロード可能。