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都心5区ビル空室率、わずかに上昇

 三幸エステート(株)は19日、2020年4月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は0.48%(前月比0.07ポイント上昇)と、統計開始以来の最低値となった4月より小幅だが上昇した。西新宿エリアで新築ビルが一部空室を抱えて竣工したため。現空面積は3万3,404坪(同3,345坪増)と5ヵ月連続の3万坪台となった。今後は徐々に新型コロナウイルスの影響が顕在化するとみられるが、現状はマーケットが膠着状態にあり、その影響が表れていないとしている。

 1坪当たりの募集賃料は3万2,153円(同254円増)と再び3万2,000円台に。募集面積は28万6,556坪(同3,492坪減)だった。緊急事態宣言に伴う外出自粛でテナント募集活動も控える傾向にあり、マーケットの動きは鈍い状況が続いている。

 一方、全国6大都市の空室率は、東京23区が0.7%(同0.1ポイント上昇)、札幌市1.1%(同0.1ポイント上昇)、仙台市4.0%(同0.1ポイント上昇)、名古屋市1.2%(同0.1ポイント上昇)、大阪市1.4%(同0.1ポイント下降)、福岡市1.1%(同0.1ポイント上昇)となった。


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