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都心5区ビル空室率、4ヵ月ぶりの低下

 三幸エステート(株)は13日、2020年7月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は0.60%(前月比0.06ポイント低下)と、4ヵ月ぶりに低下。新型コロナウイルス感染症支援策である給付金事業用のオフィスとして、複数のビルでまとまった面積の一時需要が生じ、空室率を押し下げた。現空面積は3万8,001坪(同8,008坪減)。

 1坪当たりの募集賃料は3万1,940円(同79円減)と、小幅な動きが継続。募集条件の引き下げの動きは一部で見られるが、新規募集物件は増えており、新たに設定する募集条件が賃料水準の方向性を左右するとみられる。募集面積は34万6,369坪(同1万4,557坪増)。

 一方、全国6大都市の空室率は、東京23区0.9%(同増減なし)、札幌市1.1%(同増減なし)、仙台市3.8%(同0.2ポイント低下)、名古屋市1.4%(同増減なし)、大阪市1.5%(同増減なし)、福岡市1.3%(同0.1ポイント上昇)となった。


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