（公財）不動産流通推進センターは2日、福岡で「不動産業におけるコンプライアンス（職業倫理）確立に関する講演会報告会」を開催。「天神ビル」（福岡市中央区）で開催し約50名が聴講した。
2020年1月14日に東京で開催した同講演会で発表した「公認 不動産コンサルティングマスター」「宅建マイスター」両資格における倫理規定・資格更新制度の厳格化について、両資格の保有者に周知し、理解を深めるのが目的。
第1部では、同センター教育事業部長の真鍋茂彦氏が、講演会について報告。（株）アトリウム代表取締役会長・竹井英久氏および（株）三好不動産代表取締役副社長・三好孝一氏をパネラーにパネルディスカッションも実施した。第2部では「これからの不動産仲介 信頼産業への道＝コンプライアンス」をテーマに竹井氏が講演した。
聴講者からは、「職業倫理よりも利益を優先してしまう不動産業界の問題を真正面から捉えていく覚悟を感じた」「ストックビジネスのため、信頼・取引実績の蓄積が、1件の取引で失う可能性があることを再認識した」「営業なので日ごろは数字に追われているのが実情だが、コンプライアンスの大切さを改めて感じた」といった声が聞かれた。