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住宅FPのノウハウ習得機会を増加/ハイアス

 ハイアス・アンド・カンパニー(株)は7日、住宅・不動産会社が約700社・2,340人が加盟する「リライフクラブ」の第8回全国大会をオンラインで開催。約150人が参加した。

 同クラブでは2009年の発足以来、会員が住宅営業にFP(ファイナンシャルプランニング)の手法を用いながら、最適な住宅購入の時期や予算についてアドバイスできるノウハウを「住宅FP」と定義し、研修会の開催や必要ツールの提供などを行なっている。さらに、15年からは、同社が設定した研修プログラムの受講後、試験を合格した人を「住宅FPアドバイザー」、同アドバイザー取得後、一定期間内に現場で実践した活動内容のレポートを提出し、一定基準をクリアした人を「住宅FPマスター」として認定している。

 全国大会では、今年度の本部の事業方針を発表。従来よりも研修プログラムを充実させていくとした。住宅FPアドバイザー未取得者を対象に、住宅FPを実践する上で必要となる年金、税金、住宅ローン等についての基礎知識を教える講座、住宅FPアドバイザーを取得しているものの活用しきれていない人を対象とした営業手法のポイントを伝える講座などを新たに開設。住宅FPの実践や応用に悩む営業担当者をサポートしていく。

 併せて、「6代目住宅FPグランドマスター決定戦」を開催。同大会は、プレゼンテーションによって同クラブ会員からの投票を集めた住宅FPマスターをグランドマスターとして選出するもの。今回は、19年12月に開催された地区大会で勝ち残った5人が、住宅FPの考え方を応用した独自の営業手法や成功事例を紹介。オンラインで見ていた同クラブ会員からのウェブ投票によって、ローコスト住宅が主流のエリアで高価格帯の住宅を年間20棟受注できている提案手法などについて紹介した、福山建築(鳥取県倉吉市)の佐野茂樹氏が6代目グランドマスターに選出された。

 ハイアス・アンド・カンパニー代表取締役社長の濵村聖一氏は、「人口動態が変化する中、住宅市場は縮小しており、お客さまが住宅会社を見極める時代となった。その中で、いかに営業担当者が、お客さまに体験価値を提供できるかがキーになっている。お客さまから選ばれるためにも、われわれが推進する住宅FPでの学びを生かしていただきたい」と述べた。


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