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大和ハ、横浜・戸塚で大型マルチテナント型物流施設

「DPL横浜戸塚」完成イメージ

 大和ハウス工業(株)は10月1日、大型マルチテナント型物流施設「DPL横浜戸塚」(横浜市戸塚区)を着工する。

 (株)ブリヂストン旧横浜工場跡地で開発するもの。敷地面積5万6,373.23平方メートル、延床面積約12万6,155.78平方メートル、RCS(柱RC+梁S)造地上4階建て。JR東海道線・横浜線・湘南新宿ライン、横浜市営地下鉄「戸塚」駅から約2.7km、横浜新道「上矢部インターチェンジ」から約4km、横浜横須賀道路「日野インターチェンジ」から約4.5kmで、東名高速道路や首都圏中央連絡自動車道(圏央道)にアクセスしやすく、首都圏から広域には東日本全域や東海地方までアクセスできる場所に位置する。

 特殊車両である45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れることができる、らせん状のランプウェイを採用。ランプウェイにルーバーを施すことで、トラックのライトが漏れにくくするなど配慮。BCP対策として、停電時に電力を供給する非常用発電機や免震システムを採用する。

 市街地での立地という特性を生かし、近隣の柏尾川(かしおがわ)沿いに屋外デッキや、カフェテリア、コンビニエンスストアなどを設置し、地域にも開放する計画。従業員約1,000人が雇用されることを想定し、普通乗用車383台、自転車86台の駐輪場も用意。テナントの働き方改革支援として、従業員専用の保育施設や全館空調設備を設置する。

 また、将来的に、ロボットを活用した自動化・無人化のニーズを見据え、太陽光発電やリチウム蓄電池など、大容量の電力を確保できる設備を搭載。ロボットが自由に配置できるケーブルラック(分電盤などから出る複数本のケーブルをのせて敷設するための器具)を備えるほか、グループ会社のダイワロジテック(株)が、テナント企業様に対してAIやロボットなどの最新技術を導入した、作業効率を最大限に高める物流オペレーションも提案していく予定。

 最大16テナントの入居が可能で、1区画当たり6,670平方メートルから貸し出す。28日開催の記者会見で、同社取締役常務執行役員・建築事業推進部長の浦川達哉氏は「本格的なリーシングはこれからだが、ラストワンマイル(最終拠点からエンドユーザーへの物流サービス)への需要が高まっている中、物流施設開発の適地が少ない横浜の中で、消費地や販売先に近い、非常にポテンシャルの高い土地を取得できた。EC関係はもちろん、食品、医薬、アパレル関係など多くの企業から引き合いが見込める」と述べた。

 竣工は2022年6月、入居開始は同年7月を予定。

9月28日に行なわれた地鎮祭の様子
「DPL横浜戸塚」開発予定地


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