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ローカル5Gを用いたビル活用に向けて実証実験/三井不

 三井不動産(株)と情報通信システム関連事業を展開するNECネッツエスアイ(株)は、ローカル5Gを用いた新たなオフィスビル活用を目的に、共同で実証実験を実施する。日本橋室町三井タワー内一部エリアにて2020年12月から21年5月まで行なう予定。

 大規模オフィスビル内でのスタンドアローン方式のローカル5G(4.7GHz帯)を用いた実証実験は、国内初の取り組み。ローカル5Gは、5Gの特長である「高速・大容量、低遅延、多接続」に加え、自営網の特長である「性能カスタマイズの柔軟性、高セキュリティ、安定性」を兼ね備え、オフィスビル内の様々な用途に活用することができる。

 実証実験では、三井不動産の「場と機会を活用するノウハウ」と、NECネッツエスアイの「ネットワーク・無線基盤技術と働き方改革ノウハウ」を融合。「VR、ARなど、現実世界と仮想世界を融合するさまざまな技術や映像・音声認識技術等を高度に活用したリアル、バーチャル両方のワークプレイスの設置」「高速・高セキュリティな無線ネットワークと5Gスマートフォンを活用したPCレスのオフィス環境の整備」「ロボットや次世代サイネージを活用したテナント向けサービスの提供やオフィスビル管理」をテーマに、ワーカーの知的生産性の向上、多様なワークスタイルのニーズに対応した高セキュリティなオフィス環境やサービスモデルの創出を目指す。

 また、ロボティクス等を活用したオフィス内の非接触化の取り組みにより、新型コロナウィルス感染拡大に対するオフィス利用者の不安を軽減するなど、5Gをビル管理に取り入れながら大規模地震等、災害時の活用も検討していく。


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