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阪大の国際学生寮を竣工/パナソニックH

「大阪大学グローバルビレッジ津雲台」国際学生寮・教職員宿舎外観

 国立大学法人大阪大学は、全国最大級の国立大学国際学生寮の整備事業「大阪大学グローバルビレッジ津雲台」(大阪府吹田市、総室数700室)を竣工し、10月より供用を開始した。

 同事業は、パナソニック ホームズ(株)を代表企業とし、(株)合人社計画研究所、(株)松村組で構成するコンソーシアムが請け負うPFI事業。総面積約7,200坪の敷地に、大阪大学の施設(国際学生寮・教職員宿舎)と民間付帯施設を配置した。総事業費は約123億円。

 大阪大学の施設は、10階建て、敷地面積約1万3,253平方メートル、延床面積約2万3,037平方メートル。学生寮(居室数300室)は、日本人学生と留学生が共に暮らす混住型。リビング・キッチン・シャワー・トイレは共用で、家具等も完備。共有部には、交流ラウンジや共同浴場、宅配ボックスなどを配置。併せて教職員宿舎(同400室)も整備した。
 大阪大学が所有権を持ち、特別目的会社のPFI阪大グローバルビレッジ津雲台(株)が、維持管理業務と運営業務を実施する。

 民間付帯施設は、敷地面積約1万551平方メートル、延床面積約1万5,493平方メートル。賃貸住宅やシェアハウス(UDS(株)が運営)、サービス付高齢者向け住宅、コンビニエンスストアなどの商業店舗の他、医療施設、教育文化施設、福利厚生施設、貸駐車場等の誘致を予定。近隣住民にも利用してもらい、地域交流を育む施設を目指す。
 大阪大学からPFI阪大グローバルビレッジ津雲台が敷地を定期借地契約で賃借。パナソニック ホームズが建物を整備・所有の上、事業を運営する。なお、借地期間は50年間とし、借地期間終了後は更地返還となる。


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