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初のオンライン講演会、ポストコロナの国土論じる

 (公社)東京都不動産鑑定士協会は23日、「都市と不動産を考える」と題した秋の講演会を、初のオンライン配信で開催した。

 冒頭、同協会会長の佐藤 麗司朗氏が挨拶。「2020年は新型コロナウイルスの感染拡大によってあらゆる社会環境が変化した。ニューノーマル(新常態)の構築に向け、当協会としてもこれまで以上に都民の皆さんに貢献したい」などと語った。

 その後、第1部として同協会理事の服部 毅氏が「令和2年東京都地価調査のあらまし」について説明。また、同理事の末原伸隆氏が「被災地活動支援報告」として、災害発生直後に被災地で実施している住家被害認定調査の取り組みについて紹介した。

 第2部では、東京都立大学および首都大学東京名誉教授の中林一樹氏が「ポストコロナの大都市・国土の行方」をテーマに講演。

 同氏はテレワークに対応したまちづくりや、それによる『職』と『住』の融合、オフィスやオープンスペースの変化などをポイントに挙げ、「さまざまな変化が起こりえる。5Gや6Gなどの通信環境も含め、新たな国土をどう作っていくか。ネガティブな側面だけでなく、ポジティブな側面を見出して『ウィズコロナ』の社会を乗り越えれば、成熟した『ポストコロナ』の国土・社会につながっていく」などと話した。


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